理系学生の掃き溜め

理系学生が様々な物事に対して書いていきます

塾講はつらい

学部生のときに塾講師をアルバイトでやっていました。1年半ぐらいでしたがいろんな経験を味わえたと同時に、今後絶対にやりたくないなって思いました。アルバイトの候補に塾講師を考えている人の参考になったら良いです。

個別指導の塾講師

私は個別指導の塾講師をしていました。スタイルとしては、学生2人を相手にして、勉強している傍らで見守る典型(?)的なやつです。担当制のようなものが存在し、子供が担当してほしい先生を選び、選ばれた講師はその子の授業を毎週担当し、定期的に学習カリキュラムを考える必要があります。さらには、子供の親御さんと面談を行うことは常識として仕事の一部に組み込まれていました。

担当になった子供はメインとして中学3年生の受験生が多く、受験準備の小学生と学校の成績を上げたい中学生もいました。要するに、バラエティに富んだ生徒と勉強するシステムということが分かってほしいです。

楽しかったこと

勉強を教えてるときに真剣に聞いてくれて、ちゃんと宿題をやってきてくれたのはシンプルに嬉しかった。しかも成績が上がったときや高校に合格してくれたときは、生徒の努力のおかげなのに自分のことのように喜んでた思い出があります。私は誰かが喜んでくれるために自分の頭をフル回転させて頑張ることが好きなのかもしれません。自分が何かを成し遂げたわけではないのに、謎の達成感を味わえるのが塾講師の醍醐味なのかもしれません

辛かったこと

プレッシャーがえげつないです。生徒の親御さんが支払ってる金額は安くないですし、生徒の人生がかかってると思うとほんとにしんどくなりました。受験という受験を重ねてきた(高校入試と大学入試だけですが・・・)私からすると、「たった1回の試験で人生が変化するイベントなのに、担当の先生が大学生の私でいいのか?」なんて自問自答は避けられませんでした。他の方はどう思っているのかわかりませんし、それは価値観の違いによると思いますが、私は色々と考えてしまう性格のため、塾講師に向いてないなって純粋に思いました。

皆さんは中学生の頃に勉強に対して熱心に取り組みましたか?全員が真面目に取り組むとは限らないのが中学生です。これに関しては当たり前だと思います。では、塾に来る生徒が全員トップ校を目指してガチ勉強する人か、というとそうではありません。ほんとにやる気も何もない生徒も一定数います。講師側がやる気になっているときにそんな生徒が来ると地味につらいです。でもお金を貰っている以上はきっちりやらないといけません。うまく言葉に表せませんがこのギャップが心労なのです。

経験としてはとても良かった

塾講師のアルバイトは様々なことを考えさせられました。教育を主として生計を立てている人たちの苦労や、お金を払ってくれる親御さんのお気持ちなどは学生生活を送るうえで大事な考えになりました。一方で、他者の人生に関わる行為は簡単ではないことを実感させられました。

逆に言えば、教育から他者の人生に関わって、その人を成功させたい!って強い思いがあるのなら塾講師は向いているのかなって思いました。

学校の先生とかどんだけメンタル強いんだよ・・・